第三者委員会による、校舎耐震診断の再検討報告書を掲載致しました。

<第三者委員会による、鴨沂高校本館校舎棟における耐震診断の再検討報告書を、公式サイトにてダウンロード可能に致しました>

本年1月に、第三者委員会によってまとめられました、鴨沂高校本館(中央及び教室棟、特別教室棟)における、耐震診断の見直し並びに報告書の本体、全122ページについて、序章から第3章までをPDF化し、公式サイト側にてどなたでも閲覧出来るよう、掲載致しました。

京都府教育委員会によると、本館校舎についてはこれまで、Is値0.16という、驚異的数値レッテルのもと、全面解体やむなしの方針の元で校舎改築計画が昨年に発表されました。この数値については、平成16年から17年に渡る、すでに10年近く前に出された耐震診断結果の元に成された数値でありましたが、果たしてこの驚くべき耐震数値が、つまり震度4の地震で倒壊の危険があるという驚きの数値が、いったい本当であるのかという視点の元、診断結果を開示請求し、これをもって専門家チームによって再検討を行なったという次第であります。

この度の報告書は膨大な資料の元、そのほとんどが専門用語にて読み取る事は専門家以外にはなかなかに厳しいかとは思いますので、以下、問題点として掲げられた要約をいくつか書き出しを致します。

①耐震診断において順守しなければならない「既存鉄筋コンクリート造建物の耐震診断基準」にあきらかに反する事項が数多く存在する。このような基準に基づかない操作が行われた結果、耐震診断指標値Isなどの重要な指標値が著しく小さくなっている。
②計算過程において数値の改ざんや基準に反した数値が用いられている。
③南棟において、構造上重要となる複数の断面の大きな柱部材の形状や寸法、鉄筋の量などのデータが実態と大きく異なっている。
④建物のコンクリート圧縮強度の採用値が、基準に示された方法に従っていない。
⑤基準に従った建物全体の構造耐力の算定結果が全く示されていない。
⑥コの字校舎を北、中央、南とゾーンに分割した部分建物の計算結果のうち、最も小さい数値をIs値の算定に用いた事は適性を欠いている。
⑦形状から判断して東西、南北の入力方向によってそれぞれ異なったゾーニングを行わなければならないと判断されているにも関わらず、ゾーニングは1種類しか行われていない。
⑧経年指数は明らかに過小評価。

等の問題点について、それぞれの項目にて資料と共に、どの部分がそれら問題を示しているかを指摘された構成の報告書となっております。

加えて、第2章では、単に府教委側による耐震診断の内容について検討するだけでなく、昭和8年当初の構造設計図から、断面寸法や配筋を読み取り、認定ソフトにより、法令にのっとった改修プランも掲載されており、このプランによると、本館校舎全体は、改修や補強にて充分に可能であるという事、またそれらは現在示されている改築プランの予算よりも大変安価に実現可能である事が示されています。

このような専門家チームによる新たな見解がある限り、現在の校舎解体計画には、その根本理由である「耐震化を計れない事により全面的な解体」という方針とは異なる論点が生じているのは明白であり、いずれにせよ、この見解をセカンドオピニオンと位置づけするならば、サードオピニオンが早急に必要なのではないかと、当「鴨沂高校の校舎を考える会」として、提言せざるを得ません。

専門的見識のある方には、是非ともお目通し頂きたく、この度入手致しました報告書について、共有すべき情報として、ここに掲載致します。

尚、こちらPDFにて添付しております報告書については、調査結果並びに検討文章などの表現はほぼ変わりませんが、一部誤字や改行ピッチの変更、ページ送りのナンバリング、添付資料の追加等の改訂が行われた本書、「京都府立鴨沂高等学校管理・教室棟の耐震診断調査報告書の再検討結果報告書」も、保管管理されております。

 

第三者委員会による鴨沂高等学校本館及び教室棟における耐震診断再調査報告書

関連参考資料の閲覧(DL)ページへはこちらをクリック!「第三者委員会による鴨沂高等学校本館及び教室棟における耐震診断再調査報告書」にて、序章から第1章~第3章のDL欄が下部にございます。