おそらく、これが最後の住民向け工事説明会。

<府立鴨沂高等学校/校舎改築等工事/近隣住民向け工事説明会レポート>

平成27年3月27日の夜19:30より。校舎北運動場東隣にある「鴨沂会館」にて行われた、近隣住民向けの説明会に参加してまいりました。

鴨沂現校長及び副校長に事務長、そして京都府教育委員会管理課複数及び工事管理者の梓設計、工事施行会社の代表者らが会場前方にずらり、そして会場後方にもずらりと囲む中で、住民の参加はわずか20名足らず(これまで、北運動場側解体工事での住民説明会と本館校舎解体工事の住民説明会と、つごう3度が行われましたが、第一回目より更に住民参加者数は減っている。その逆に工事関係者側が増員している。)、という会場配置でした。時間は冒頭から「会場の関係にて8時45分には質問等を終了致します」との事でリミットが切られる、つまり説明会時間は頭から1時間15分で終了される、といった状況でした。これは、第一回目の説明会と時間設定はかわりません。会場都合であるなら、時間を前倒しにするという考えは、最初から最後まで無かったようです。

工事説明には主に工事施行の代表が語り、補足的に府教委管理課の代表が答弁に応える、というスタイルでした。おおまかな工事概要説明のあとに、住民からの質問タイムが設けられるという事でしたが、その質問には明確な返答というのは結局の所どれをとっても、ありませんでした。ただただ形式的で、まるで形骸化された儀式のような雰囲気でも許されるのは(果たして許されているのかは分かりません。声を荒げるような、また詰問するような事はされません。)、これは長年あの場所で学校として居た歴史あっての事で、周辺の方々の長年のご理解があっての事だというのは、今一度行政側も、そして工事関係者側も深く感謝せねばならないのではないかと思います。形式的というのは配布される資料ひとつとっても分かります。最も大事なインフォメーションと思われるフォントはとても細かく、ご年配者には大変読みづらいでしょう。また、資料は両面刷でとても分かりにくい。住民の方も「こんなん見てもなんも分からんわ」と思わずこぼされる方が居られました。

新たな学校を新たな場所で建設する際には、周辺住民との折衝は大変厳しいものであると、私学関係者から色々と聞かされた事があります。

ですから、その理解の上にあぐらをかいていてはいけないと思います。学校のイメージを造るのは、学生らの姿形ではけっしてありません。たとえばこうした場をこしらえる側の、態度ひとつだと思います。

当日のレポートと共に、配布された資料を画像添付致します。

◎資料から分かる事

1ー工事工程表で見る限り、工事開始は現在残されている本館及び図書館棟の内部解体から始まるが、これは今年5月より始まる模様。実際に外からも分かる工事スタートは今年7月から、との事。

2-現在残されている外塀は、今年7月から随時全面解体される、との事。

3-工事車両出入り口であるゲートは合計5つ造られる模様。

4-建物の大枠が完成するとされる予定では、来年の10月頃。全ての工事完了は来年12月末。

その他については資料をご参照下さい。会場説明でもほぼ、資料の読み上げといった感じでした。

◎住民からの質問

1ー<住民>「前回の校舎解体時の説明会でも検討中という返答で終わっていた地下道及び上屋について、どのような結論に至ったのか。歴史的にも貴重なものであると同時に、地下道はこれまで荒神口通りを渡らずとも地下を通って敷地を行き来出来る安全なものだったので、今後も活用しないのか。」

<府教委管理課>「まだ検討中ですが、今後の学校利用としては地下道は使わず道路の横断で安全は確保出来ると考えている。新しい校舎が建てば必要無い。ただ、歴史的な点では地下道については貴重なものであるとの認識はあるので、どのような残し方をするのかは道路管理者の京都市と協議して検討する」

2-<住民>「資料の敷地平面図を見る限り、現在残っている本館敷地側の地下道上屋及び階段の場所がちょうど工事車両の出入り口となっているが、検討結果も出ないうちにもう解体するのは決まっているのではないのか」

<府教委管理課>「図面はあくまでもアバウトなものなのでゲートは地下道を避けて造られることになると思う。が、地下道はこれからどうするかは検討し、上屋については解体する予定である。」

3ー<住民>「新烏丸通り側の塀に現在、町内のゴミ捨て場や古紙回収、京都市の広報告知板があるけれど、それはどうなるのか」

<府教委管理課>「新烏丸通側の塀は現在の場所より若干最終的にはセットバックする。また個別に町内会とお話すると共に、その件については検討します。また、塀が新しくなって後には京都市の告知板については京都市と相談出来るようにします」

4-<住民>「これまで塀側の樹木は落葉樹が多くて落ち葉の掃除が大変だったので、今後もしも樹木を植えられるのであれば落葉樹でなく針葉樹を植えてもらいたい」

<梓設計>「京都市との景観に対する協議の中で、今後は桜とクスノキを植える事になっている」

5-<住民>「この資料では地下を何m掘るのかが書かれていないけれど、うちは地下水を使って居り、水脈が変わるのが心配だ。以前近隣調査の来られた時にはあくまでも工事解体のためのものだったが、また今後は調査をしに来られるのか」

<施行業者>「先に行ったのは事前調査だったので、今後はそれらを元に25m範囲のお宅にはまた再調査を行う。今回、体育館では10m強掘る事になっており、また調査では水脈は4、5mの所にあって、北西から南東へと水脈が通っているのは分かっている。今後は観測場を設置して水質やダクト、pHなどを調べる。また現在の使用状況は見させて頂く」

6-<住民>「解体時にそうだったが、工事掘削を行う重機が稼働しているとテレビが途切れる事が度々あった」

<施行業者>「ちょっと状況がよく分からないので、まだ事務所等も設置しておらず電話窓口も無いが今後は現場にそれらを設置するので、今後そのような事が起こったら知らせて欲しい。その時に対処する。」

7ー<住民>「北運動場側の整備はまだ終わっていないし今後は体育施設も建てると聞いたがいつか」

<府教委管理課>「27年度の12月から3、4月あたりで予定している。防球ネットも15mのもので今後は全面を張り巡らせる」

8-<住民>「これまでは北運動場側には体育館もあって災害時の避難先にもなったがこれからはどうなるのか。また町内の防災機器などが保管されているがそれらをいざとなった時に誰がカギを開けてくれるのか。」

<府教委管理課>「今後校舎が完成した後に京都市と自治会と調整します」

◎住民向け説明会という主旨設定であるが故に質問時間内に質問出来なかった、「鴨沂高校の校舎を考える会」として疑問に思った事。

1-府教委の説明では地下道の件では「道路管理者である京都市と今後を検討」と言われたが、地下道の管理は鴨沂高校であるとは、京都市の門川市長より回答があったのに、何故今だに地下道の今後について京都市の名前を出すのか。

2-平面図面で見ると、移植されたウィーンの森の形状が東西の縦長となっているが、現状では南北の横長である。また移植するのか。

3-外側の塀は今年7月より随時解体されるという事は、少なくとも地下道上屋は7月から解体される、ということか。

4-北運動場の整備はかなり後回しになる。そして、現状で建てられている防球ネットの支柱は15mは無いが、また新たに15mの支柱に伸ばす予定なのか。

5-地下水脈が通るのが4、5mと言及されているのに、一方で地下を10m強掘る事が決まっているのなら、あの規模の体育館を造る時点で水脈を断絶するという事なのでは無いのか。

6-校舎改築の際の大義には一方で地域の防災拠点ともなるべく、と高らかに謳っていたにも関わらず、現状もそしてその先の事も検討中で終わって明言出来ていない。

7-そもそも、工事車両の台数だけを取ってみても、このような大改築を行わずに改修工事という計画であったのなら、このような労力も、また周辺への迷惑もかからなかっただろう。また、地下道については今後も検討されるという事だが、その検討結果がいつ出るのかも明言されておらず、加えてゲートは地下道を避けて造るとは名言されたが、道路上には大型車が今後無数に通る訳であり、その過重に堪えられるのか。

 

皆さんもまた、一度これらの資料を見て、また何か疑問に思う所がありましたら、是非一緒に考えてみて下さい。

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