日別アーカイブ: 2013年7月17日

鴨沂校舎、本館は元モザイクタイル貼だった!

<鴨沂の本館って、元はモザイクタイル貼、だったんだ!>

先週土曜日に、校舎をご見学下さった建築家の方より、校舎本館の古写真&落成記念帖の記述を分析して頂いた文章を、以下添付致します。確かに、古写真をクローズアップすると、本館中央部は少なくとも、タイル貼。窓枠に(恐らく鉄製の)レリーフもはまっています。このタイルの痕跡は、講堂バルコニー手すりや、用務員室裏側出入り口の屋根部分にわずかに残っています。

本日、教育委員会管理課にその件をお問い合わせした所、「その件については、古い同窓会のOBの方から聞いたことがありますが、少なくとも昭和40年代の校舎大改修の際にはがしたものでは無く(工事記録には無い)、恐らく戦中に剥がされたのかも、という事ですが、詳しい事は記録が無いので分かりません」との事でした。

ちなみに、これら歴史検証も行われないままに、校舎解体は成される事になる、という事には違いありません。

それにしても・・・
きっと、校舎落成当時は、キラキラと白く輝く、素晴らしい校舎、だったのでしょうね!
他にも、大変目から鱗な検証文章が続きますので、以下、ご関心のある方は、どうぞ!
(↓以下の文章引用/建築家・橋本健治氏より)

※高画質画像から以下事実が読み取れました。

  • 本館部分の外壁仕上げは白色モザイクタイル貼りだった

    1. :落成記念工事概要に白色タイル貼と明記
    2. :本館玄関まわり竣工写真(7748)で壁のモザイクタイル貼りが明確
    3. :講堂東面バルコニー部に当初白色モザイク残存あり
    4. :本館北翼東面1F出入口庇端に当初白色モザイクタイル残存あり
  • 本館部分以外の外壁は吹付仕上げで、
     本館中央部と左右~翼部の意匠を積極的に変え、費用節約設計でもあった

    1. :落成記念工事概要にウオーガン吹付と明記
    2. :外壁現状で下地モルタル確認(本館部外壁でのタイル剥離跡痕跡は未確認)
    3. :ただし、生徒出入口部と当初体育館の庇端部のみモザイクタイル貼り。現状本館東面1F出入口庇端に白色モザイクタイル残存事実と合致
  • 本館部屋根葺き材は銅板瓦棒葺きだった
    1. :落成記念工事概要に本館屋根銅版瓦棒葺きと明記
    2. :但し、本館以外では「瓦棒グリン色モルタル」と明記あり
    3. :落成写真(7742)では屋根すべてが瓦棒葺きにみえ、
      水平庇部がモルタルということかもしれない
    4. :現状屋根はプレス成形瓦状スレート葺き替え材
  • 敷地東側空地は競争用直線トラックだった
         トラックが採れない運動場補完の工夫だろう
         とすれば旧木造校舎は落成後の移築だろうか?
         設計図のまま修正しなかったのだろうか?
  • 現状内部床材のフローリング・ウッドブロックは、
      落成記念工事概要内部仕上げでは「リノリューム敷き床板張り」と明記
  •    

OGOBから経緯がわかれば興味深い
教育委員会学校施設課では改修工事記録でわかるはずですが・・・

現存建築調査報告書の記述紹介内容は歴史的概要記述に留まっており、
文化財相当建物としての現状調査記録業務がなされるべきと思います。

追記の検証↓

3:講堂西面バルコニー部に白色モザイク残存あり
4:本館北翼東面1F出入口庇端に白色モザイクタイル残存あり

 

 なお、正面玄関車寄せ屋根庇端は金属製カバーが付加されており、その下に当初モザイクタイル貼りの痕跡が見つかるかも。

現状の印象とはまったく異なって、
当初外観が白く輝いていたことは注目されてよい。

伝統的建築では寺社や蔵にみられる漆喰の白ですが、
それまでの移入洋風建築の外観的特色と異なる
外観白色は、当時のモダニズムの象徴的で同時代性的表現だから。
東京中央郵便局(1931)や大阪ガスビル(1933)などを想起すると判る。

教室翼棟の水平性強調庇と3階の半円柱の印象はガスビル外観と似た印象。
ただし戦時下になるとこれが裏目になり防空塗装が影を落とす。

外観の汚れ洗浄~後補材剥離~傷み修理し、
当初外観色調を取り戻せば、
見違える様相となることは明らか。

本館講堂の円弧高窓は女学校らしさの表現に感じます。

ついでの私見:

屋根が見えない設計をあげつらう記述がみられますが、
設計者の立場から当初設計者の心底分析すると、
同時代的モダニズム建築こそ実現したい意図の現れと解します。
それは陸屋根(フラットルーフ)の水平線強調立面(ファサード)です。
帝冠様式のようには屋根を見せない意図がみてとれます。
勾配屋根と軒先水平との取合いデザインをみれば、
あえて見えないようにした意図が明白です。
屋根先端部を歩きやすくしたメンテナンス配慮設計でもあります。
遠望景観を屋根表現でまとめ、
本館中央には山鉾に近似の破風を掲げることで
注文に答えた形を取ったということだと考えます。

署名簿175筆、京都府庁へ提出|7月17日

<先週お集め下さった、署名簿175筆を提出しに京都府庁へ>

本日14:40頃。京都府庁まで。皆様からお届け頂いた、書面による署名簿175筆分を提出して参りました。この度も、たくさんの方からご署名のご協力を頂き、本当にありがとうございます!

また、追加にて情報公開請求にて、耐震性能判定表及び耐震診断調査報告書について、各資料を公開請求してまいりました。これから約2週間ののち、また分かる事がありましたら、皆様にはご報告を申し上げます!

以下、現在