月別アーカイブ: 2013年11月

かっこいいやんな鴨沂シリーズ/34

先日のフィードでアップした暖炉跡の第2弾。

こちらの大理石暖炉は、貴賓室の南裏側、お控えの方の間であった、今は定時制職員室になっている所にあります。

以前ここにも荷物がたくさんあって、また間に合板の仕切りがあるので、この暖炉の全貌は見えない状態でした。

暖炉の周辺の床も意匠の凝った組木仕立てで、建築当初の落成記念帖に見る限り、当時は建具も調度品も揃っていて、さぞ美しかっただろうと思います。

一体、当時の家具は、いつ何処にいってしまったんでしょうね・・・。

本日16時より。府庁まで署名簿提出。これにて現在2688筆!及び、情報開示をして参りました。

新たに頂きました138筆の署名簿を持って府庁まで

加えて「何故、新設フレックス学園が紫野グランドに建設されるのか。経緯の分かる公文書を求める」事、及び「現在、鴨沂生が過ごしている仮校舎の耐震診断結果や図面の情報開示」を求めました。

教育委員会管理課の方より、「仮校舎の耐震性は旧校舎より当然上回っているが、所有者が京都産業大学側にあるので、こちらの手元にそれが分かる書類があるか探します」との事。そして、「紫野グランドについて、またフレックス学園が建設される事になった経緯についての説明会を開くという事を、今週中までに検討してお伝えします」とお約束頂きました。

各署名については引き続きましてオープンしております。

書面による署名のダウンロード先、また、以下各項目の電子署名については、「鴨沂高校の校舎を考える会」公式サイトにて受付中です。

この度も多くのお声をお寄せ下さいました事について深く感謝申しますと共に、今後共どうぞ、皆様のお声を宜しくお願い申し上げます!

以下、各署名の内訳です。↓

◎校舎における最大限の保存活用を求める!署名ー2688筆 (内訳/書面による署名2468筆。電子署名220筆)

◎校舎建材のリサイクル活用を求める!電子署名ー225筆

◎校内樹木を守ろう!電子署名ー222筆

◎鴨沂スタンウェイピアノを再生しよう!電子署名ー118筆

◎鴨沂高校の専用グランド「紫野グランド」を奪わないで下さい!電子署名ー151筆

かっこいいやんな鴨沂シリーズ/33

校舎見学会で、鍵がかけられていた定時制職員室を開けてもらった。

ここは戦前、女学校時代に宮様が通われていた時、また高貴な方をお招きした際の貴賓室があった場所。

そう聞いたのも、それを知ったのもこの、校舎について色々と調べるようになってからの事。在校中は、そんなものの存在すら知らなかったし、また誰からも教えてもらう事も無かった。しかも、ここは定時制の先生の職員室になっていたから、日中は開いてさえいなかった。

卒業して20年以上ぶりに校舎を訪れて、初めて訪れたこの部屋には、先生達の机やら事務用品やらでごっちゃごちゃになっていて、この部屋の壁向こう、宮様のおつきの方の控えの間であった頃の暖炉がわずかに見れるだけだった。

仮校舎へ引っ越しを済ませ、荷物が全て取り払われて初めて目にした大理石の暖炉跡。この周辺の壁は、残念ながら当時のものは取り払われたのだろう。合板が張り巡らされていた。

そう言えば、久しぶりに出会った先生が、この校舎を指して、「校舎が無くなると聞いて、卒業生がわんさか訪れるけど、そんなものはほとんど、ノスタルジーでしかない。僕ら教師にとってここはどれだけ過酷な職場だったか」と言われた。

確かに。そうだっただろうと思う。

けれども、この暖炉が例え実際には今や使えない代物であっても、これがどれだけ貴重なものであるか。すっかり埋もれてしまって高貴な空間とはかけ離れた状態を見た時、また、隣の部屋に残る当時のままの意匠を凝らした木製の壁面に対して、容赦なく無造作に何かをひっかける為の釘が幾本も打たれていたのを見て、私はなんとなく、寂しい気持ちにもなった。

そこであまりにも長く居て、それが当たり前の、打ち捨てられたような時間が経過すると、見えなくなるものも、あるのかもしれないんじゃないかって。

好き勝手、言いやがって。と、言われるかもしれないけれど。

あんまりにも、この姿が美しかったので。

とにかく少なくとも、この暖炉が美しい、惜しいと思うのは、ノスタルジーなんかじゃ無い。何故なら言ったように、私にとって、この暖炉は今にして初めて、見るものだから。

本日は、第三回関西建築保存活用サミットの1日でした。

今回で3回目となった関西建築保存活用サミット。

第1回目の時にお声を掛けて頂いて以来、こちらで出会わせて頂いた皆さんからのアドバイスが、我々の活動の根底を支えて頂いております。
本日のロケ地は大阪は阿倍野区。大阪の大空襲でも焼け残った木造建築や長屋などが点在するエリアを街歩きしながら、専門家の方々から説明頂くという内容盛りだくさんのサミットでした。

鴨沂高校の校舎の件でお世話になっている工芸繊維大の笠原先生を始め、これまでも活動では大変お世話になっている皆様とお会い出来、また、鴨沂校舎の近況報告アピールもさせて頂きました。

さて、こちらの写真はそんな街歩きの中でご紹介頂きました、大阪工芸高等学校の校舎。通りから見える外観も圧巻ですが、中も特別に入らせて頂き、中庭側から撮影もさせて頂きましたものです。

こちら校舎も老朽化問題が起こった際、卒業生の総意にて「校舎を保存活用しよう」となり、耐震化が計られ、今もこうして我々の目の前で美しい姿を見せてくれています。

高校の先生による校舎のディティールや、改修時の説明もして頂き、先生も卒業生も、意識のポテンシャルが高い!と感動しました。さすがモノづくりの学生の集う場所。建築物への意識が高いのも、ひとつの要因だったのかな、と思いながらの見学でした。