月別アーカイブ: 2014年3月

シンポジウムで語られた、鴨沂高校校舎の希少性

<先日開催致しましたシンポジウムにて語られた、建築家から見る、鴨沂高校校舎について>

3月22日に開催致しましたシンポジウム&エキシビジョン「OHKI Gose on/鴨沂高校は、これから何がのこせるだろう」
にて語られました、建築家・窪添正昭さんが解説する、鴨沂高校校舎の希少性について。
建築家ならではの視点のもと、我らが学び舎がいかに、その学習環境として丁寧に造られたか、という事を、分かり易く解説されています。
以下リンクに当日の講演内容の動画をアップ致しましたので、ちょっと長いですが、どうぞ御覧下さいませ。

五感に影響を与えてくれていた学び舎。
当時の作り手の思いは、それらをちくいち理解せずとも、我々は肌で、耳で、匂いで、そして手触りで、感じていたんだなあという事が、あらためてわかる解説です。

https://www.youtube.com/watch?v=6UXuEpG6jC4&feature=youtu.be

鴨沂高校の図書館は、本当に今後も図書館として利用する事は出来ないのか

<鴨沂高校の図書館棟は、果たして本当に、今後図書館として使用出来ないのか、という疑問>

先日行いましたシンポジウムの際に、「図書館は本当に今後も図書館として利用出来ないのか」という質問が出されました。

また、昨年12月より京都府教育委員会並びに梓設計による学生向けワークショップにて、業者並びに府教委説明によると「耐震改修を行うために内部空間が狭くなる」「書庫としても利用する場合に今後は耐震性が保てない」などといった説明を受け、教員並びに自治会図書部の学生らによって「貴重な図書資料や蔵書を今後も図書館で保管してもらいたい」といった質問に対して、業者側から耐震化や保管状況から貴重な資料を今後もあの場所では保管出来ないというような話に終始されたという話を、これらワークショップに参加した学生らの話も報告されました。

そこで今一度検討出来うる資料を元に、皆さんで考えてみようと思います。

以下、公式サイト側に、これまで本会が府教委まで開示請求を行った資料である、「校舎耐震診断結果資料」という項目の中に、「図書館棟 棟番号②001」という項目のPDF資料があります。

こちらをクリックして頂くと、膨大ページのPDFが添付されていますが、要約として、この鴨沂高校の独立棟である図書館は、補強前の現状でも耐震指数はIS値0.637~1.329という数字が出されています。耐震数値は、国基準では0.70以上あれば問題が無いとされ、京都独自基準では0.75という厳しい基準が設けられています。

つまり、現状では図書館棟は、基準とされる耐震数値を僅かに現状では下回るといった結果となっています。

では、どの部分が弱いとされているのかと言うと、1階部分が問題であるとされ、2階は補強は現状でも必要が無いと言われています。

「1階の閲覧室が大空間で耐震壁が無い」事で、これら数値が低く算出されている結果となっており、1階の図書閲覧室の北側開口部(窓)と1階書庫開口部(窓)を遮蔽し、加えて書庫の中央一部壁1面をブレース補強すれば、これまでの府教委側診断結果資料においてですらも、この図書館は僅かな補強にて耐震化を計る事が出来ます(図面として、PDFP146を参照下さい。)。

つまり、少なくともこれら資料においてですら、この図書館の耐震化にて、内部空間をブレース補強などで現状より狭い状態になってしまうという話は、この図面を見る限り、根拠がありません。

また、耐震改修には様々な方法があり、また技術も日進月歩で進んでおりますので、窓の遮蔽などという解決法以外も、他に様々なアイデアがあるのではと言われています。

書庫の保管環境についても今後も考慮され、また内部空間の有効活用も視野に入れられた、設計業者のこれまでの歴史的また文化的配慮ある建物活用の技量が試される所では無いでしょうか。

少なからず、このような事実関係と診断結果も知らない人間に対して、事実とは異なるシナリオをもって、「不可能である」という理由説明で納得させるのには、異議ありと考えます。

http://coboon.jp/memory.of.ouki/?page_id=37

戦前鉄筋コンクリート建築校舎の可能性

<専門家ら学術研究組織も認める、戦前・鉄筋コンクリート建築校舎の耐震性の高さについて>

戦前に建てられた鉄筋コンクリート建物について、その高い耐震性を分かりやすく説明されたサイトがありましたので、以下添付致します。

全国にある戦前から近年の鉄筋コンクリート建物が、その間に起こった地震被害において、一体いつの建築年代で耐震性が高いか、もしくは低いかといったデータが記されており、そしてとりわけ学校建築においては、戦前の校舎がいかに、戦後に建てられた学校建築よりも堅牢で被害が少なかったかという事が、日本建築学会によって発表されています。

日本建築学会によって、震度7相当地域に建っている校舎176棟を建築年代毎に調査したところ、文中には「少なくとも学校建築に関しては、戦前のコンクリート建物が新耐震基準なみの強度を発揮した事が明らかになっている」「昭和12年以前の約10年間に建てられている校舎は軽微な被害だけであり、大被害を受けたものはありません」と、調査結果のもとで明言されています。

鴨沂高校の校舎は、これら年代に相当する昭和8年から11年に、また図書館は昭和13年に建設されました。ちなみに、鴨沂高校図書館が竣工された昭和13年とは、いよいよ戦時機運が高まる昭和12年に商工省令として「鉄鋼工作物築造許可規則」が交付され、鉄筋コンクリート建築等が、軍需施設などを除いて建設される事が出来なくなった年で、つまり、重要地区に該当するような施設でなければ、建設の許可が取れなかった時代となります。
では、鴨沂高校の独立棟である図書館は、なぜ、そのような時代にあって、建設許可がおりたのでしょうか。
「軍需施設にも転用出来るために、または御所側のシェルターのかわりにもなるべく、その時代に特別な許可が国策としておりたと考えざるを得ない。でなければ、建設自体が出来ない時代であって、またあのようにふんだんに鉄筋が使える時代では無かった。」とは、構造専門家の言葉です。

校舎全面解体が方針として決まっていた約1年前の事。
久しぶりに校舎を訪れた時に、校舎解体を極めて残念に思う事を出会った教員と話をした際に、「ものの無い時代に建てられた校舎やからねえ。地震に脆いのは仕方無いやろうねえ」と言われた事を思い出します。
本当の事を知りたい時には、確かな専門家に聞くべきであり、また確かな調査結果を知るべきであり、専門知識も持ち得ずに憶測でものを言うのは、またそれで惑わされるのは、「考えること」を放棄するに等しいのだという事が、こうして校舎の事を調べる中で、よく分かった次第です。

ともあれ、この時代における建築の歴史は、調べるとなかなかに興味深く、これに併せて女学校時代の歴史を紐解くと、色々な事が見えてきます。
また是非皆様も、ご関心を持ってみて下さい。

http://www5d.biglobe.ne.jp/~kabataf/kenchikunendai/nendaibetuhigai.htm

平成26年の京都府知事選に向けた、鴨沂高等学校校舎に関する公開質問状

平成26年4月6日に行われる京都府知事選挙に向けて、立候補を表明している山田啓二氏(活力ある京都をつくる会/山田啓二選挙事務所)、尾崎望氏(府政転換世直し京都府民ネットワーク)両氏に対し、公開質問状を昨日、左京郵便局より簡易書留(速達)にて郵送し、加えて京都府庁記者室に向けて同内容資料を本日15時に持参致しましたのでご報告申し上げます。

これよりこちらサイトページのリンクを、他各報道各社に配信致します予定です。

回答期限である4月1日には、こちらサイトにて追って回答内容を公開致します。

皆様におかれましても、内容及び各別紙資料のお目通しを、宜しくお願い申し上げます。(尚、本状側には掲載しております住所等表記部分はプライバシー配慮により削除させて頂いて居ります。ご連絡やご質問は、こちらサイト側メールアドレスまでお寄せ下さいませ。)

 

◎公開質問状趣旨

ウェブ用

◎報道各社向け挨拶文

サイト用報道各社

◎公開質問状内容

公開質問状内容ページ1

公開質問状内容ページ2

◎別紙資料一覧

別紙1

別紙1 第三者委員会による校舎耐震診断再調査報告書・序章及び結論要約(編集)

別紙2

別紙3/図面1

別紙3/図面2

別紙4/1

別紙4/2

別紙4/3

別紙4/4

別紙4/5

別紙4/6

別紙4/7

別紙4/8

別紙4/9

別紙4/10

別紙4/11

<速報!鴨沂高校校舎改築に関する公開質問状に対し、京都府知事選候補の尾崎望氏より回答が送られました。>

以下、取り急ぎまして先日、「鴨沂高校の校舎を考える会」より提出致しました公開質問状に対して、本日メールにて府知事候補者である尾崎望氏より回答を頂きましたので、添付致します。

公開質問状の回答期日は明日4月1日としております。

山田候補からの回答があり次第、またご報告致します。

尾崎候補より回答

尾崎候補より回答

シンポジウム&エキシビジョン「OHKI Goes on/鴨沂高校は、これから何が残せるだろう」会計報告です。

今回シンポジウムの会計報告

◎前回余剰繰り上げ金(耐震診断再検討ソフト計算者の方へのお支払いについて、先方からありがたく受け取りをご辞退頂き、余剰金となりました。)

                                 51000円

◎寄付金                             10000円

◎寄付金                              5000円

◎今回予算合計                          66000円

諸経費

・コピー代                            △8530円

・会場費                            △28200円

・チラシ制作費                         △10000円

・音響設備レンタル料                       △6825円

・展示パネル等文房具費                      △5559円

・チラシ印刷料                          △5660円

・会場お茶代                            △590円

諸経費合計                           △65364円

◎差し引き残高(繰り越し)                      636円