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「さよならも言えず。北門の桜が、無くなっていました。」

今日は先月の節分以来の鴨沂。

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荒神口通りから校舎側を望むと、風景の中に何かが足りない。

そうです。北門にあった立派な桜。そして焼却場付近にあった桜が、消えていました。

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正門前の梅ももう終わりかけて、「梅は咲いたか、桜はまだかいな」と、あの桜の様子を見ようと思ったら・・・跡形も無く、消えているのです。

動揺したまま、正門側に回ったら、元々あった南側で無く、北側に移植された木が一本。

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「これって、北側にあった桜ですか?」と警備員さんに尋ねたら、「はいはい、私はよく知りませんので知った人に聞いて下さい」と言われました。知った人って・・・。

解体中も、いや、当初の話しにも、残されると説明を受けていた筈の北門の桜。先月の節分の頃に来た時も、そこに残されていた桜。

校舎解体中の際。横に大きく伸ばしていた太い枝を思いきり切られて、可哀想だった、けれどその場で健気に生きていた桜。

その際におられた警備員さんはとても優しい方で、思いきり伐採された枝の切り口が腐食しないよう、鴨沂の先輩で大学の農学部を卒業の方に、「切り口にはこの薬を塗っておくと良いんだよ」と奨められた塗り薬を手渡したら、「いつも私はここに居ますんで、塗っておきますね」と言って下さって、その後また鴨沂を訪ねた際には顔を覚えていて下さって、「とりあえず何度かに渡って、塗っておきましたよ」と声を掛けて下さいました。

あの警備員のおじさんの優しさに、それから、北門の桜を愛した多くの卒業生の思いに、悲しい気持ちになりました。

あの桜が、正門側に移植されたのでしょうか。

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校舎の中央棟は、一部覆いが外されていて、竣工当初の白いタイル貼りが施されているのが確認出来ました。そして、図書館棟は、新たに肌色に塗り替えられていました。しかし、ここも元々の竣工当時は同じく、白い総タイル貼り、だったのです。以前、鴨沂の教員の方から「ここの校舎は戦前のお金の無い時に建てられたからねえ(だから脆い)」と言われましたが、戦前よりも景気が悪いなんて、なんとも皮肉な事です。

お馴染み、荒神さんの今月のありがたいお言葉は

「あきらめるな どん底という底が まだある」

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でした。きっとこれは、上を見ても下を見てもキリが無い、楽観し、諦めるな、という意味なのかもしれませんが、今日の鴨沂の桜の顛末を見た後には、その言葉の意味が全然違うように、感じてなりませんでした。

本当に悲しく、そして最後を知らずに申し訳ないという気持ちでいっぱいになりました。